どこでもいい。どこか一点、じっと見ていろ。必ず、流れ星が見える。遠い昔の話だ。タバコを吸いに庭に出た父にくっついて、一緒に夜空を見上げたことがあった。傍らの父は北の方角を見上げてそう呟き、吸い込んだタバコの煙を、闇に向かってすうっと吐き出…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。