言葉と記憶の小径。

D's Diary./The long and winding path of my own choice.

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

S子さんへの手紙。

今日、印刷会社から見本誌が1冊だけ届きました。20ページには、お母さんの原稿「大切なものは、目に見えないもの」と、あなたの描いたイラストがサイン入りで載っています。加古隆さんの帽子、ですね。いつもは毛糸みたいなふんわりしたタッチなのに、今回…

天体望遠。

暑さが続くと、涼し気な秋の夜が懐かしい。雨が続くと、月が恋しくなる。夜の縁側に座って月を仰ぎ、虫たちの声を聴くのは、ずいぶん昔からのお気に入り。それでも不思議なもので、子どもの頃、夜空でてらてらと光っていた月よりも、大人になったいまのそれ…

二つの祖国。

何かに取り憑かれたかのように、単身、韓国・A市にあるB施設にうかがったのは、コスモスが咲き始めた、ちょうどいまごろの季節だった。息子が1歳になったばかりで「しばらく外国に行って来るよ」といったら、ふだんは大人しい6歳の娘が、突如、近所に聞こ…

ひとときを咲く。

今年に入って何度も繰り返した大掃除。10年以上前の仕事(作品とは思っていない)や写真(ポジフィルム)の大半を捨てた。 名刺も5年おきに溜まったものをその都度確認し、もう絶対に会わないであろう人のは捨てる。5年前に捨てた名刺は2300枚。ほぼ100枚ご…

異文化=border。

夕刻、ピンポーン。ドアを開けると、D社のE子さん。「どうぞ、お茶っこでも」としばしの喫茶去。海外留学の経験を持つE子さんの話を聴くのはいつも楽しみ。今日は、アラブやヘブライの文化と日本の文化との対比について、平和、戦争への価値観の相違などの話…

木漏れ日。

晴天。朝、目覚めて、今日は、森に行こうと決める。何の意味もなく、行きたくなった。自宅からクルマで15分ほどのところにある、森林公園。とてつもなく広いわけでもなく、こじんまりし過ぎてもいない。子どもたちがまだ幼いころ、水筒を持って出掛け、しば…

ネオテニー。

〇日 Aさんたちからお誘いを受けて、18時から食事会。 ほとんどが30代、40代。 席を見渡すと、自分がもっとも年長であることに気づく。 この歳になって 声をかけてくれたり、訪ねて来てくれる人の多いことは、 有り難いことだ。 少しは人にあたたかく、やさ…