言葉と記憶の小径。

D's Diary./The long and winding path of my own choice.

2023-02-21から1日間の記事一覧

見えぬものこそ

湾岸線が緩やかな弧を描き、静かな波が繰り返し繰り返し、浜辺に寄せている。 海に面して、古い木造の駅舎があった。天井は高く、四方の壁に巡らされた真四角の大きな窓から淡い光が、駅舎のなかに射し込んでいる。 駅舎のはずなのに、人や汽車の気配はない…