言葉と記憶の小径。

D's Diary./The long and winding path of my own choice.

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

営業戦略十訓。

広告会社に勤めていたA君から「(広告)営業戦略十訓」というものを教えてもらったことがある。「内緒ですよ」という話だったが、本人の目の前で検索するとたくさん出てくる。「みんな、この輪の中に組み込まれているんです」。ちょっと怖い話だが、その「十…

ゴミ拾いのおじいさんと雑種の犬。

毎夕、雑種の犬を連れて散歩をしているおじいさんがいる。おじいさんはいつも片手に大きめのレジ袋を持って町内をぐるりと回る。袋のなかには、空き缶やペットボトルなどのゴミ。おじいさんのエコバッグだ。 ゴミを拾う理由を、聞いたことがあった。「1周3…

「一挨一拶」(いちあい いっさつ)。

〇日 これまでの制作物の大半を捨てる。長い間保管していた、数百枚に及ぶポジフィルム(スライド)、ポジフィルム用ビューウァー・拡大鏡など。古い椅子、キャビネットの引き出しの中の書類、伝票類もぜーんぶ捨てる。本棚を眺めて、不用な本を数十冊、紐で…

海の上、あるいは砂の中。

■ 渡航船で拾われ「1900(ナインティーン・ハンドレッド)」と名づけられた赤ん坊は、そのまま船員たちに船の中で育てられ、やがて天才ピアノとして成長する。 生涯一度も陸へ降りることはなかったが、降りようとしたことが、一度だけあった。 陸地に降…

夢の話。

仕事の帰りに立ち寄った、どこかの湖畔の古い旅館。厨房らしきところの少しだけ開けられた窓から白い蒸気がゆらゆらと立ち上っている。 まだ営業しているんだ。そう思って正面玄関からホールに入ると、コックさんの白い制服を着たAさんが笑顔で迎えてくれた…

「マローンおばさん」。

ここで生きながらどこかを求め、誰かといながら孤独を感じる。そんなことが、よくあります。あなたのほんとうの居場所は、と問われて黙り込んでしまう人は、どれくらいいるでしょう。自分もその一人。そんなとき、闇に覆われた心にぽっと灯りをともしてくれ…

夏なんです。

身体が暑さでどろりと溶けそうな季節になると「風街ろまん」(かぜまちろまん はっぴいえんど)が聴きたくなる。大好きな「夏なんです」は松本隆の作詞、細野晴臣の作曲・ボーカル。 いつかBSで見た大瀧詠一のトリビュート番組で、松本隆が「大瀧さんはラブ…

陰と影。

資料をめくる。「1/f ゆらぎ」という言葉が目に入る。単調でなければランダムでもない、自然界に多く存在する特別な振動。小川のせせらぎやそよ風、星のまばたき、蛍の光なども「1/f ゆらぎ」なのだそうだ。 定規で引いた線より、手描きの線のほうがしっ…