言葉と記憶の小径。

D's Diary./The long and winding path of my own choice.

2024-02-01から1日間の記事一覧

「やぎさんゆうびん」。

月曜の朝は、いやだった。山羊(やぎ)の乳をもらいに行く日と決まっていたからだ。朝起きてすぐに「ほらっ」と母親に背中を押され、まだ眠い目をこすりながら家を出る。子どもの足で歩いても1、2分のところに八田さんの家があった。週に一度、月曜の朝早…