言葉と記憶の小径。

D's Diary./The long and winding path of my own choice.

悲しい歌。

夜。何も観たい番組がないので、ライブラリーにあった昔の尾崎豊の録画(NHK「SONGS」)を観る。この人の番組はドキュメンタリーを含めて何度も観て、何本も録画もあるのだが、どれも観終わると、ただただ悲しくなる。何より悲しいのは、この人の歌にあるような世界を生きるはずだったのに、いつの間にか、贅肉と欲望まみれの人間になってしまった自分。

 

それからまた二人は目を閉じるよ

悲しい歌に 愛がしらけてしまわぬように(I LOVE YOU)

 

 

「悲しい歌」って、何だろう。自分には「自分が自分でなくなること」のように聞こえてくる。じっと目を閉じ、ときには目のみならず、全身を閉じきって、虚実の自分に耐え、闘わなければならない…そう聞こえてくる。